解体費用を銀行で借りる

はじめに

空き家の相談の中で、『空き家を解体したいけど、解体費用の負担が大きいのでどうしようか?』という声をよく聞きます。

そんな中、一部の金融機関が解体費用を無担保で融資をするという取り組みが広がっています。

いままで、金融機関というと新しく物ができるまたは購入するというものに対して融資はするけど、形がないものや形がなくなるものに対しての融資はなかなか難しかったのですが、近年の空き家問題の中でこのような取り組みはすごくいいことだと思います。

今回は、解体費用を銀行で借りるをテーマに進めていきたいと思います。

解体費用のローンを取り扱っている金融機関

現在、愛知県内で解体の費用を貸し付けてくれる金融機関です。

名古屋銀行 空き家解体/活用ローン
中京銀行 多目的ローン
愛知商銀 信用組合 リフォームローン リフォームローンワイド
JAバンクあいち リフォーム・空き家解体・無担保借換住宅ローン
JAなごや リフォーム・空き家解体・無担保借換住宅ローン
豊橋信用金庫 とよしん無担保住宅ローン【空き家特例】空き家解体費用
蒲郡信用金庫 空き家活用ローン
豊田信用金庫 とよしん空き家情報バンクローン
半田信用金庫 はんしん空き家サポートローン
瀬戸信用金庫 無担保住宅ローン
愛知県中央信用組合 けんしんリフォームローン
十六銀行 空き家リフォーム・解体サポートローン
岐阜信用金庫 無担保型マイホームローン
大垣共立銀行 リフォームローン「空き家解体・リフォームプラン」

解体専門のローンではなく、無担保ローンやフリーローンを解体費用に充てるという考えの金融機関もありますが、解体専用のローンを用意している金融機関もありますので是非参考にしてみてください。

今後は、取り扱う金融機関が増えていくと思います。

空き家の解体費用

一般的な戸建ての解体でも100万円前後、大きめの家や構造、道路よりも上がった位置にある家などはより費用がかかります。

また、残置物がある場合なども、その分費用がかかり 、空き家を相続された方や管理を任された方にとって大きな負担となってきています。

最近、相談を受けた田舎にある家の解体は、農家の家で面積が大きく石垣などもあって解体更地にするのに600万円ほどに見積もりが出てきたケースもあります。

地域(エリア)によって違う、解体の費用負担

地域(エリア)によって違う、解体の費用負担というのは、解体費用がエリアによって高い安いという話ではなく、地域(エリア)によって解体費用の捻出方法が違うということです。

何が違うのかを、例を交えて説明していきます。

土地の値段が高いエリアでの解体

土地を売れば解体費用が捻出できるようなエリアでの解体は、解体費用の支払時期と土地を売ったお金が入ってくる時期をうまく調整すれば、さほど負担なく書いたをすることができます。

ただ、土地を売却せずに解体だけして保有する場合には、解体費用のみを支払わなければならず、また固定資産税も建物分の負担はなくなりますが、土地分の固定資産税が最大6倍になってしまいます。

このようなエリア(地域)での解体に関する銀行ローンの活用方法はこのような時に活用できると思います。

土地の値段が高いエリアでの解体ローン

土地の値段が高いエリアでの解体ローンの使い方としては、建物を解体して売却する時でも、売りに出すときに解体して更地の状態で売りに出す方が、購入者に対してイメージはよく、よりいい条件で売却できると思います。

ただ、この場合、いったん解体費用を立て替えて支払わないといけないです。

このような時に、銀行ローンの活用はメリットがあると思います。

大体どこの銀行も、6か月以上の借入期間でお金を借りることができるので、安全をみて1年から2年くらいの期間で、解体費用を借入することで、あせらず売却活動することができてよりいい条件で売却できる可能性が広がります。

また、建物を解体して当面は更地の状態で維持しようとお考えの方も、このローンを利用すれば、解体費用を一括で支払う必要がなく支払いが楽になると思います。

土地の値段が安いエリアでの解体

特に空き家問題で深刻なのが、街中の物件と違い土地の売却代金よりも解体費用が高くなる、または土地が売れる見込みがないエリアでの空き家解体です。

先日も、長野県の温泉街にある一戸建てを相続された方から相談を受けました。

相談内容は、長野県の温泉街近くで両親が住んでいた家を相続したけど、遠方過ぎて行くこともできず、解体して土地を売却したいとの相談でした。

さっそく、物件の内容をお聞きしたところ、土地が200坪近くあり、庭にはたくさんの立派な木があって、家も昔の造りで非常に大きな家でした。

またその家が石垣の上に家にあり、家の中には荷物がたくさん残っている状態で、荷物を処分して解体するのに安くても500万円から600万円程度かかる家です。

不動産会社のデーターベースを基に土地の査定をしたところ、相場的には坪2万円程度。土地が200坪あったとして400万円の査定でした。

解体して土地を売却しても100万円から200万円の赤字になってしまいます。

その旨を、お客様にお伝えしたところ、赤字になるのであれば近所の目はあるけどもう少しこのままにしておくという返答でした。

当然、様子をみても改善策は見つからないというのはわかっているのですが、持ち出しまでし解体・売却することに気がうせてしまったようです。

このような事例が、他にも多々ある気がします。

そこで、根本的な解決にはなりませんが、解体費用をローンで補うのもひとつの考えだと思います。

土地の値段が安いエリアでの解体ローン

土地の値段が安いエリアのように、土地を売っても解体費用が捻出できないという場合には、解体ローンを利用して一時的な金銭負担を軽くするのもひとつの方法だと思います。

そのようなエリアであれば、固定資産税は安いかもしれませんが、安全な状態で建物を維持するには、それなりのコストがかかります。

他に資産がなければ、相続放棄という方法もあるとは思いますが、相続放棄までは・・・と思われる方はこのローンの活用を検討されてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今後、ますます増えてくるであろう空き家問題。

いろいろな業界が、協力していくことで少しでも空き家問題が解決していくといいと思います。

最後になりますが、解体会社・銀行などバラバラで調べたり手続きするよりも、信頼がおける不動産会社に相談すれば、不動産会社が優良な解体会社や銀行を紹介してくれると思いますので、是非相談してみてください。